近年、台湾をめぐる情勢がニュースで取り上げられることが増えました。
「今、台湾に旅行しても大丈夫なの?」「有事に巻き込まれないための備えは?」と特に初めて台湾を旅する友達からは不安を聞くことがあります。
我々旅行者にとっては、「台湾を思う存分楽しみたい!」と思う反面、「安全・安心」が旅の最優先事項とも言えます。
めいめいしっかり備えて、安心して旅したい!



特に一人旅だと不安ですよね
年に何度も台湾に行く私が台湾有事の備えだけではなく、安全のために毎回渡航前にチェックしていることを紹介します。
- 台湾有事とは
- 台湾の状況を正しく知る情報源
- 旅行前に設定しておく安全対策
- 現地(台湾)での心がけ
「備えあれば憂いなし!」安心して台湾旅行に出かけましょう!
台湾の現状と旅行者への影響


台湾有事とは?報道の背景を知る


「台湾有事」とは、中国が台湾への軍事的圧力を強め、衝突が発生する可能性を指す言葉です。
2016年以降、民進党が台湾の与党となっていますが、民進党は民主化運動を進めてきた政党で、方針は台湾の独立性を保つこととなっています。
それに対し、中国は台湾周辺で大規模な軍事演習を行ない、これを台湾の独立志向に対する警告としています。
最近では、日本も沖縄周辺の住民避難計画を策定するなど、緊張の高まりに備えています。



台湾では毎年全住民参加の防空演習や、さまざまな想定で演習が行われています。
一方で台湾にとって中国は最大の輸出入相手国であり、中国に居住している台湾人が多数いるのも事実です。
台湾と中国は複雑な歴史の流れの中で、経済的には切り離せない関係でもあります。



台湾の歴史や国民の考えなど現実を知ることが、旅行への安心につながるのかも。
台湾への旅行、現在の危険レベルは?


台湾有事のニュースを聞くと不安に感じるかもしれませんが、現在(2026年時点)台湾は平常通り観光が楽しめる状況です。
外務省の「海外安全ホームページ」では世界各国の危険レベルを発信していて、2026年時点で台湾は「危険レベル」に該当していません。



万が一の備えは必要ですが、過度に心配する必要はないんだね。
- 外務省 海外安全ホームページ
- 台湾から発信されるニュース「中央社フォーカス台湾」(日本語対応のホームページ、Xあり)
旅行前に準備すべき6つの安心対策
台湾有事に限らず、安心して旅ができるよう準備はしておきましょう。
外務省の「たびレジ」に登録


「たびレジ」とは海外旅行や海外出張される方が、旅行日程、滞在先、連絡先などを登録する外務省のシステムです。
登録方法は簡単で、外務省「たびレジ」のサイトにアクセスし登録します。
- 出発前からLINEやメールで連絡が入り、旅先(台湾)の安全情報が入手できます。
- 旅行中でも台湾で自然災害や政治的な動きがあった場合に、日本語で最新の情報を受け取れます。
- 有事等の事件事故の際、現地にいる日本人旅行者として支援の対象になります(支援をしてくれるということではなく、安否確認の連絡が来る場合があります)


「たびレジ」に登録後、私には旅行前にこの様なLINEが届きました。これまで、台風や窃盗、中国のロケット発射情報なども届いたことがあります。



何かあった時に情報が届くことがわかっていれば安心ですね
日本台湾交流協会のホームページを確認
「日本台湾交流協会」は実質的な大使館に当たります。ホームページを確認しておきましょう。
- ホームページには「安全情報」「緊急情報」などが記載されています。
- 「緊急連絡先リスト」「医療機関リスト」などが現地在留邦人向けが主になりますが記載されています。
- 有事以外にもパスポート紛失など、いざという時に頼れるところです。



事前にホームページを確認しておけば、トラブルが発生した時にすぐ行動ができますね。
現地情報がわかるサイトをSNS上に登録


上記にも掲載した「中央社フォーカス台湾」は台湾の通信社で、政治、社会からエンタメまで日本語でニュースを毎日発信していて、私は普段から情報を入手しています。
グルメや観光地の情報のサイトだけでなく、台湾のニュースを発信しているサイトを登録しておくと時事情報を素早く入手でき、有事に関しても正確な情報を知ることができます。



フォーカス台湾のXを登録しておくと便利。
海外旅行保険に必ず加入


海外旅行保険とは海外旅行中に被る可能性のあるさまざまな危険、損害を補償する保険です。
自宅を出発してから帰着するまでの「旅行行程中」が保険期間となります。



有事に対応した保険はあるのかな
海外旅行保険は基本的に「平時のトラブル(病気、ケガ、盗難、事故など)を対象としていて、保険約款では多くの場合、以下のように記載されています。
戦争・内乱・暴動などによる損害は補償対象外



有事への対応は諦めるしかないか・・・
旅行者は過度に心配する必要はありませんが、近年は有事リスクの高まりを受け、「テロ補償」や「避難回避費用・緊急避難費用が付いたプラン」も増えています。保険により自動で付帯やオプション加入などの違いもあるので確認しておきましょう。
ただし!有事への補償がなくても、病気や事故に備えて「海外旅行保険」への加入は必須と言えます。



クレジットカードの場合、保険が自動付帯なのか、利用付帯なのかをしっかり確認しましょう!
ご自身に合った保険を選択して加入を検討してくださいね!
現金とクレジットカードの両方を用意


台湾では現金のみ取り扱いの店や宿がまだまだあり、カードやキャッシュレス決済が使えないことが多々あります。
現金の日本円を台湾ドルに換金するだけでなく、ATMを使用しクレジットカードから台湾の現金を引き出すことはできますが、種類によっては引き出せないトラブルが発生します。



高雄空港のATMで友人のクレカが現金を引き出せませんでした。
カードは「VISA」と「MASTER」をそれぞれ持って行く、トラブルで引き出せない時用に(特に災害時)現金もある程度用意しておくと安心です。
現地での連絡手段・避難方法を確認


SIMとモバイル通信どちらが有利?
「 eSIM」「現地SIM」と「モバイルWi-Fi」は、通常時の使い勝手だけでなく、有事(災害・紛争・通信障害など)の際にも違いがあります。
| 種類 | メリット | デメリット | 有事 |
|---|---|---|---|
| eSIM | SIM交換の必要がなく手元操作だけで完結 | 操作が慣れない人は接続に失敗することがある | 音声通話付きであれば自力で現地の緊急連絡先への発信可能 バッテリーがあれば使用できる |
| 現地SIM | 交換だけなので事前操作をしなくて良い | 交換の手間と旅行中に日本で使用していたSIMを紛失するリスクがある | |
| モバイルWi-Fi | 複数人でシェアできる | Wi-Fi端末を持ち歩く必要がある Wi-Fi端末が切れるとスマホなどの機器が使えない | Wi-Fi端末が壊れる・バッテリーが切れると致命的 |
eSIM接続は年々簡単になっているので、まだの方も挑戦してみてくださいね。



旅行中はMAPを見たり写真を撮ったりとスマホ電力が消費しやすいので、モバイルバッテリーは有事に関係なく携帯をおすすめします。
避難方法の確認と備え


台湾滞在中はこれらの確認をしましょう!
- 滞在先(ホテル)の非常口や避難経路
- 登録した「たびレジ」からのメールやLINE通知
- パスポート・現金・クレジットカードがいつでも手元にあるか(外出時・就寝時も)



旅行中は楽しくてついつい忘れがちですが、確認してくださいね!
まとめ 安心の備えで旅を楽しむ


適切な準備と心構えがあれば、台湾は今も十分楽しめる旅先です。心配しすぎると旅行そのものが楽しくなくなってしまいます。
- 情報を正しく得る(たびレジ、中央社フォーカス台湾など)
- 安心な対策を準備しておく(海外旅行保険や連絡手段など)
- 万が一の際に頼れる先を考えておく(日本台湾交流協会、現地の友人など)
- 情勢によっては旅行前であれば旅行をキャンセルする、旅行中であれば「すぐ帰国」できる柔軟性を持つ
大人世代だからこそ、冷静な情報収集と落ち着いた行動ができるはず。
これらを心得た上で、安心して台湾旅行を楽しんでくださいね!





